ドライフラワー[1]──空気が乾燥し仕上がりよい

近年流行のドライフラワーを作ってみよう。信州は空気が乾いているので、ドライフラワーの仕上がりも良い。春まきで初夏までに開花するのはローダンセ・アクロクリニューム、夏から咲くセンニチコウ・スターチス・ヘリクリサム(帝王貝細工)・ベニバナ等は初心者が最も作りやすい。最初の3種は種子が白い毛に覆われていて、そのままではちょっと生えにくい。濃い泥水をつくってこの中に種子を入れて手早くちょっともみ、乾土を加えて種子がバラバラになった所でまく。センニチコウを除いて、普通の草花より早めの3月下旬にまくのがよい。春まきするスターチスは4月中旬以後にまくと年内に開花しないことがある。
ローダンセとアクロクリニュームは移植はかんばしくないので露地か鉢に直まきする。畦幅60センチで種子の間隔は1〜3センチに覆土は1センチくらい。霜柱がまだ立ち、地表が乾きやすい春は切りワラ等をまいて乾燥防止をする。南半球産で極めて可愛らしくドライフラワーが一番楽にできる。
   (辰野朝日新聞・昭和58年2月5日掲載)

あなただけの大切な本を作ってみませんか―中央印刷がお手伝いいたします

箔を使った「風林火山」の扇子をつくりました。ご覧下さい。

園芸事はじめ/信州でガーデニングを楽しむためのエッセイ集