農薬の基礎知識──正しい処方で使用を

玄人でも農薬の使用法の誤りで年間の主収入をフイにすることがある。農薬の発達と農薬に対する抵抗性の病原菌や害虫も物すごく多くなってきた。効く効くと宣伝されても数年後には人間の健康に害があることが判明して販売禁止になることもある。
まず病気と害虫の種類を知ってそれに効く農薬を売店や専門の薬屋から求め、処方をよく守って使用すること。濃いものを少しでなく、うすくして沢山むらなくかけることが大切である。
前回ボルドー液の事を書いたが、この薬はフランスのボルドー地方のブドウ栽培から生れたもので、ブドウ・ウリ類とトマト等には絶対の農薬で、植物体内には入らず、洗えば全く人には害はない。夏はブドウ、ナシは石灰倍量、リンゴは10倍に調合する。ウリ類は硫酸銅を100リットル当たり300グラム、生石灰は100グラムのうすく石灰の少ない少石灰ボルドーが適当である。
   (辰野朝日新聞・昭和57年7月17日掲載)

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