花の終わった梅・福寿草──芽を伸ばさぬように

新年おめでとうございます。
今年の園芸教室をはじめましょう。今年は花だけでなく野菜や果物等についても折にふれて、当地向きの作業をつづけて行きます。
お正月を飾った梅や福寿草を明年も咲かせることからはじめます。梅は花が散りかけたら花殻を取り除き、芽ののびない程度の低温の所に移します。新葉ののびている過加温のものは一応新芽をつみ、あまり凍らない所に移します。暮れに求めてきた寄せ植えのもの等は根を水洗いして新しい少し大きめの鉢に植えかえておきます。地表がわずか凍る時のある程度の所で寒風にあてずに冬を越させます。長い枝は基部2〜3芽の所で剪定(せんてい)しておきます。
福寿草は寒さには強いものですが、花が咲いているからとて、どんどん葉がのびるような高温の所に置いてはいけません。暮れに鉢植えを買ってきたものは根を時には10分の1くらいに切りつめて、粗雑な植えかたをしてありますから、1茎2〜3花を見た後は暖かい部屋の中に置かず、芽から10センチの余裕のある大きな鉢に植えかえて、昼間は日向に出し、夜は少しは凍るくらいの所において、ゆっくりと葉をのばします。市販の暮れの鉢物の福寿草は今秋までには十分の根と芽ができません。暮出しの根を切ったものは露地でもう1年作らないと良い芽はできません。用土は腐葉土の多い排水の良い土が好きです。4月になったらそっと半日陰の所へ植え出します。
   (辰野朝日新聞・昭和57年1月16日掲載)

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