種子播き──保水力ある粗大な土に

まずはじめに心得ておかねばならないことが沢山ありますが、春に必要な種子播きのことにふれます。
播いた種子が生えぬ原因は色々あります。第一の原因は方法の誤りです。理科教育では発芽に必要な3条件として、温度・水分・空気と教えられ、これは正しいです。ところが実際には細かい土を種子の2倍余かけると本にも書かれ、教えられています。これが播いた種子が生えぬ大変に誤った教育と習慣です。
誤りの一番重要な所は細かい土をかけるというところで、細かい土をかけて水をかけると、種子は水浸しで呼吸ができず、生えることができません。上手に発芽させるためには、直径2〜3ミリ以下の小さい粒の種子をまくときには、種子と同じかより大粒の保水力のある粗大な土にまいて、その粒の間に種子がはさまれた状態として、覆土しません。発芽までは乾きすぎないように。途中で乾かすと発育が中断して生えなくなります。
播種用土には肥料気の少ない腐葉土やバーミキュライト・桐生砂やピート等を単一か調合します。露地播きの場合もそのよう心掛けます。大粒の種子ほど粗大な粒の土の方がよく生えます。植物の種類によって発芽に更に必要なものがあります。例えばマツバボタンは日があたらぬと生えません。
なお、園芸についてのお問い合わせ等はすべて毎月第2及び第4土曜日の午後のロータリーの園芸教室でしてください。
   (辰野朝日新聞・昭和56年5月30日掲載)

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